代替法

皮膚感作性試験

Non-RI LLNA法 (Non-RI Local Lymph Node Assay)

原法のLLNA法(OECD TG429) では放射性物質(3H-thymidine)を用いるため、日本で実施できる施設が限られてきます。そこで放射性物質を用いない同等な試験法 Non-RI LLNA法が提案されました。 種類としてLLNA:DA法、LLNA:BrdU法があり、2010年7月にOECDテストガイドラインとして承認されました。(OECD TG442A、TG442B) 弊社ではどちらも受託可能です。

(1)Local Lymph Node Assay:DA(LLNA:DA)

原法のLLNA法ではリンパ球の放射性物質の取り込み量を指標としていますが、LLNA:DA法ではリンパ節中のATP量の変化で感作性を評価します。

(2)Local Lymph Node Assay:BrdU(LLNA:BrdU)

原理はLLNA法と同様ですが、放射性物質の代わりにBromodeoxyuridine(BrdU)を用いて、その取り込み量により感作性を評価します。

皮膚腐食性試験

ヒト皮膚モデル試験(In Vitro Skin Corrosion:Human Skin Model Test)

皮膚腐食性試験(OECD TG404)では、検体が皮膚に接触した際、不可逆的な傷害の有無を評価する試験法で、従来は動物を用いて実施していましたが、動物愛護の観点からヒト皮膚モデルによって評価する代替法(OECD TG431)が開発されました。この代替法は角質層を持つ三次元培養ヒト皮膚モデルを用いて検体適用後の細胞生存率から皮膚腐食性の有無を評価します。